仮想通貨の損益計算法, 総平均法



経済・経営

公開日:2023/12/28    

仮想通貨の損益計算方法を説明します。

■総平均法

ビットコインを具体例に計算します。

① 5BTCを1000円で購入
② 3BTCを1500円で購入
③ 2BTCを2000円で売却
④ 2BTCを1000円で購入
⑤ 1BTCを500円で売却


(1) 1BTC当たりの取得単価を求める
 (①1000 + ②1500 + ④1000) / (5 + 3 + 2) = 350円

(2) 売却額に対して、購入額を差し引く
 1BTC当たりの取得単価は(1)の値を使用する。すなわち、

 (③2000 + ⑤500) - (2 + 1) x 350 = 1450円 が利益となる

■購入と売却が年をまたいだ場合の損益計算方法

仮想通貨の損益計算は基本的には1年単位(1月1日~12月31日)の計算ですが、以下の場合どうなるでしょうか。

<2022年>
 1BTCを100万円で購入

<2023年>
 1BTCを100万円で売却


上記はそのままでは2023年の利益は100万円となってしまいますが、この場合2022年の購入分を持ち越しして計算することができるので、 利益は0円となり税金がかかることはありません。 ただし、過去の分の購入履歴をきちんと保存しておく必要がありますし、その間に売買を繰り返すと計算が複雑になってしまいます。 従って例え1年単位の計算であっても、利益を最小にして税金がかからなくなるように、年末までに売買を調整しておくのが良いと思います。




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