炭水化物, 糖質との違い



食物,栄養学

公開日:2024/2/16    

■炭水化物とは

炭水化物は、以下のとおり糖質と食物繊維で構成されます。糖質は糖類、多糖類、糖アルコールに分けられます。 ショ糖は砂糖の事で、ブドウ糖と果糖が合わさったものです。また糖アルコールはお酒として飲むアルコールとは別物で、アルコールは炭水化物ではありません。

<糖質の役割>

ブドウ糖は脳が唯一必要とするエネルギー源と言われていましたが、脳はケトン体もエネルギー源にできることが解っています。果糖やでんぷんは直接脳のエネルギーとはなりませんが、体内でブドウ糖に変換されて脳に供給されます。 糖類を摂取すると血糖値が上昇しますが、その際に血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。 インスリンは血液内の糖分をグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄え、更に余った糖分を脂肪として蓄えるのを促す働きを持っています。 血糖値が低下するとグリコーゲンを再びブドウ糖に変えて血糖値を上げます。グリコーゲンが枯渇した時には、次は脂肪をケトン体に変えてエネルギー源として使います。 脂肪もなくなった場合、最終手段として人間の筋肉など(タンパク質)をブドウ糖に変えていきます。

<血糖値の上昇速度>

でんぷんは体内でブドウ糖に変換されるのに対して、糖類(砂糖など)は既にブドウ糖になっているので、砂糖の方が速く血糖値が上昇します。 従って、白米(でんぷん)よりケーキ(糖類)のほうが血糖値の上昇が速く太りやすいと考えられます。 また白米とパン(小麦粉)を比較すると、糖質の量とGI値(血糖値の上昇のしやすさ)を比べると、白米の方が糖質の量が少なくGI値が小さいので白米の方が太りにくいと考えられます。 また、うどんとそばでは、そばの方が糖質の量が多いですがGI値が小さいのでそばの方が太りにくいと考えられます。


■人工甘味料とは

人工甘味料とは、糖類には属さずカロリーがゼロなので、ダイエット食品をうたった糖質系の甘味料の代替として使用されます。 しかし発がん性など人体への影響が指摘されている人工甘味料があるので、取り過ぎには注意が必要です。なお、非糖質系の天然の甘味料も存在します。





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